編入体験記 東北大学 機械知能・航空工学科 機械関係5コース

始めに

こんにちは。ホーショーです。東北大学編入体験記を書きます。これから受験する人や受験を希望している人の役に立てればいいなと思っています。

 

基本的な情報をまとめておきました。

受験コース:機械知能・航空工学科 機械関係5コース

出願期間:2022年6月13日(月)から2022年6月17日(金)

試験日程:2022年8月23日(火)から2022年8月24日(水)

合格発表:2022年8月29日(月)

併願大学:長岡技術科学大学岡山大学

資格:TOEIC760点

 

見ての通り、出願期間から試験日程までが割と時間があります。また、合格発表が試験日からすぐにあります。

 

 

東北大学の志望理由

私が東北大学を志望した理由はレスキューロボットの研究室があることと、旧帝大というレベルの高い大学に身を置きたいと考えたからです。

 

 

受験について

試験科目

筆記試験(1日目)

数学(80分):ベクトル、微分と極限、微分方程式

物理(80分):物体をばねに衝突させる問題、扇形コイルの電磁誘導、ドップラー効果

化学(80分):大学の熱化学のような問題、ガラスの無機化学、大学範囲の有機化学

英語(TOEIC):760点で提出

 

試験を受けてみて、かなり上質な紙を使っていて、書くときに滑りがよすぎました。また、数学は特に配られる紙に対して、机の大きさがあっていませんでした。あと、試験時間が去年よりも10分短くなっています。

数学は、固有値が出ない代わりに、微分方程式が出ました。微分方程式は問題数はそこまで多くないが、各問題の計算量が多かったことと、不慣れな表記方法で苦戦しました。ベクトルは苦手だったために後回しにしていたが、解いてみたら数年前の問題と似た解き方で行けたため、先に解けばよかったです。微分と極限はよく見ればできるが、完全に焦っていて、ちょこちょこミスをしています。落ち着いてやればギリギリ時間内にできるが、焦っていたため時間が足りなかった。

物理は力学が最後の問題だけ、計算が明らかにめんどくさいそうなうえ、解き方の方針がきちんと定まっていなかったため、解いていません。電磁気学は何とか解いた記憶があります。今年は熱力学でも光学でもなく、まさかの波動でした。しかし、問題自体はそれほど難しくなかったです。かなりノーマークでしたが、かろうじて公式は覚えていたため、8割くらいは埋められたと思います。時間はギリギリでした。

化学は、問題が例年に比べて難化していました。化学で書いてたことを見ればわかりますが、ほとんどできていません。埋められそうな問題はなんでもいいので適当に書きました。私の対策不足もありますが、高校化学が万全でも解ける気はしませんでした。ちなみに、ほとんど解けていないため、時間はかなり余りました。

全体的な感触として、科目を経るごとに精神的なダメージを受け続け、化学の時にはだいぶメンタルがやられていました。

 

 

面接(2日目)

面接時間:10分

面接官:男3人(お扇形に離れて座っている)

面接内容:志望理由

     卒業研究の内容

     テストどうだったか

     勉強以外で力を入れたこと。

     卒業後の進路について

     得意な教科について

 

面接内容は基本的に調査書に書いてあることをほとんど話しました。一日目の試験の結果の感触がかなり悪かったので、やけくそになっていました。面接官との距離が遠いうえ、大きなアクリル板もあったために声がかなり聞こえにくかったです。

 

東北大学の受験以外の記憶について

東北大学の受験の前日は、ちょうど仙台育英高校が甲子園で優勝した日でした。そのため、運よく号外新聞をもらえました。たまたま東北大学の下見の帰りに仙台駅にいて、駅の外で人が大量に集まっていたため、興味本位でついていったら、なんかもらえました。号外新聞ってこういう風にもらえるんだなと思いました。ネットで検索すると人がたくさん集まっている写真が見れます。

ほかには、何回も牛タンを食べていた記憶があります。

観光しようと思ったのですが、精神的疲労と雨だったので、行く気が起きず行きませんでした。

 

東北大学の勉強法について

どの科目共通ですが、過去問を5年分くらいは必ず解いておきましょう。

数学

私は東北大学の過去問を7月後半から解き始めたのですが、4月から解き始めた方がよいと思います。東北大学はベクトルの問題が出題され、これの対策は割とできないので早めにやっておくべきです。また、過去問は大学の出題傾向を見るためくらいに思っておいた方がいいです。

問題集は編入用の数学を難易度が上級のものを一通りやれたらいいと思いますが、時間が足りなかったら、中級くらいまでの問題は完璧にするべきです。上級の問題は各大学の傾向が強く出ているため、そこに強くこだわる必要はありません。

他大学の過去問は積極的に解いていきましょう。直近の東北大学で出題された問題は基本的に出ることはないため、むしろ他大学の似た問題が出る可能性が高いと思っています。また、時間を測りながらやることで、実践的な練習ができます。

 

物理

数学と同様に五年分くらいを解き、傾向をつかみましょう。また、出来る限り他大学の過去問も解いて解いておきましょう。

力学は「弱点克服大学生の初等力学改訂版」がまんべんなくいろんな問題が解けるためおすすめです。

 

 

 

化学

化学は「受験について」の欄を読んだらわかりますが、ほとんど役に立てるようなことが書けません。最低限、高校生用の化学の問題集を買ってきてそれを完璧にしておくことが大切だと思います。大学入試用の問題集はなんでもよいと思います。また、高専で化学をあまりやらなかった人は4年生からゆっくり完璧にしていった方がよいです。5年生から対策すると、ほかの教科に絶対的な自信がない限りは間に合いません。私は「実践化学重要問題集ー化学基礎・化学2023」という問題集を6月から始めましたが、全部解ききれませんでした。

 

 

最後に

受験時期が遅く、精神的につらかったですが合格出来てよかったです。私は、夏休みに入ってから一応勉強しているが、受験生とは思えないくらいの毎日朝の9時、10時に起きたり、youtubeをひたすら見たりしたぐうたら生活をしていました。そのせいで当日起きるのがつらかったです。

どうでもいいことですが、受験前日が仙台育英高校が甲子園で初優勝した日で、仙台駅で号外新聞をもらいました。検索すればわかりますが、異常なくらい人がいました。

最後に、編入試験は周りが誰もいない上、現在のタイムがわからずにマラソンをするようなものだと思っています。可能なら学科が違く手も同じ大学を受ける仲間を見つけてときどき一緒に勉強したほうが良いです。また、自分でコントロールできるくらいの適度な息抜きをしてガス欠にならないようにしましょう。一番怖いことはガス欠になって勉強が止まることです。やる気がない日、忙しい日でも必ず各教科一問ずつでいいので解くようにしましょう。